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【コラム003】どうして建築?どうして木造建築?(森拓郎)

私は、奈良県の斑鳩という田舎の町で育ちました。田舎だけど、私の町には、国宝の伝統建築がいくつかあり、その最たるものが法隆寺です。私が子供のころは、法隆寺はまだ世界遺産にはなっておらず、普通に国宝でした。国宝が近くにたくさんあるせいで、ありがたみが半減していますが、すごく広いかくれんぼをする場所くらいの感じだったと思います。世界遺産になった年までは、ほぼ毎年のように、秋になると落ち葉拾いの手伝いをしにいき、焼き芋を食べさせてもらった記憶があります。このように近くに木造建築があったために、木造建築の研究を目指したというと、かっこよいですが、建築を目指した理由は、住宅などの人の住まいか、RCなどの大型の建物を作れたらすごいなって思ったからでした。ただ、研究室を選ぶとなったときに、ちょっと昔を思い出していろいろ考えたんですよね。それで、そのとき一番楽しいそうだったのが、これから発展するという感じだった大型木造に関する研究でした。その楽しそうが、ずっと続いて今に繋がっています。こんなことができたら面白いのではと。導入の理由をずっと引きずる必要はないと思います。なので、学部の4年生になるときに面白いを感じられれば素晴らしいと思います。建築が気になっている皆さんにも、ぜひ、いろいろ迷ってもらい、何か小さい糸口を見つけて、楽しいと思えるような時間を作ってもらえたらと思います。その手伝いができればうれしいです。

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