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【学生コラム003】日中合同ワークショップ参加記(M1 前原一磨)

私たちは中国大連市において、和風と洋風が混在する歴史的な住居が残る地区を対象に、今後の地区の更新を見据えた都市・建築デザインの提案を行いました。

日本とは異なる文化や価値観を背景にもつ、この場所で計画を考えた時間はとても印象深い経験となりました。今回のワークショップを通して、特に心に残ったことは大きく二つあります。

一つ目は都市デザインの面白さを実感できたことです。

これまで大学で学んできたデザインは建築デザインの比重が大きく、一つの建物や空間を丁寧に考えることが中心でした。そのため当初はワークショップの要件であった都市デザインを「機能を持つ建物や空間を配置するもの」としてしか捉えられず、都市計画における「デザイン」とは何をすることなのか、そのイメージをうまくつかむことができずにいました。しかし、議論を重ねる中で、都市デザインとは単に建物や機能を配置することではなく、その場所が将来どのような街になってほしいのかという姿を思い描き、人の流れや過ごし方、空間同士のつながりなども含めながら、あるべき街の姿を模索し、その方向へと街をつくっていくことなのだと感じるようになりました。建築計画と都市全体の構想を結びつけていく過程は難しくもありましたが、スケールアップした建築の全体像を改めて考えさせられる貴重な経験だったと感じています。

 

グループメンバー

 

二つ目は大連の学生と交流を深めることができたことです。

中国の学生とは、英語や翻訳アプリを使いながら交流を行っており、日本語以外の言語で自分の考えを伝えることに不安を感じる場面もありましたが、言葉が十分に通じなくても、お互いに相手の意図を汲み取ろうと努力することで、少しずつ理解を深めることができたように感じています。特に同じグループで作業をしたメンバーとはワークショップの中で、お互いの考え方の違いが埋まるまで何度も話し合い、夜遅くまで一緒に作業を進めることもありました。また一方で食事や休憩の時間には、それぞれの国の料理やアニメの話をしたり、お互いの日本語や中国語を教え合ったりするなど交流を深めることができました。文化の違いに驚く場面もありましたが、その一つ一つがとても新鮮で、自然と仲良くなることができたと感じています。海の向こう側にこのような友人ができたことを思うと、今でも心が温かくなります。ワークショップは終わり、私たちはそれぞれの国へ戻りましたが、またいつか再会できる日を楽しみにしています。今回の経験で得られた建築的な視点や異なる文化、価値観を尊重しながら協働する姿勢などをこれからの活動や研究においても活かしていきたいと思います。

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