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【コラム009】「今日という日は残りの人生の最初の一日」(三浦弘之)

「今日という日は残りの人生の最初の一日(Today is the first day of the rest of your life.)」という言葉があります。私はこの言葉をアメリカン・ビューティー(1999年)という米国映画で知りました。主人公(おじさん)がある日を境にこれまでの人生と異なる生き方をするぞ,という決意を表すモノローグとして紹介されます。ちょっと古い映画なので少しのネタバレ承知で言いますと,この主人公の決意の動機はあまり褒められたものではありませんし,様々な行き違いを経て悲劇的な結末を迎えるわけですが,この言葉自体は個人的に好きな言葉として心に残っています。

私たちは生きていると様々な失敗をします。恥をかくこともあるでしょう。これをしておけばよかった,これはしなければよかったという後悔もあります。しかし,過ぎてしまったことをずっと後悔していても仕方ありません。失敗や後悔から得られた学びをいかに今後の人生に生かしていくか,が重要なのだと思います。私は冒頭の言葉を思い出すことで,このような前向きな気持ちになることができます(単に忘れっぽいだけというのは内緒です)。

振り返ると,自身の研究生活でも,いろいろなことに手を出して失敗して次の日はまた別のやり方を考えて,というトライアンドエラーを繰り返してきたように思います。それらの多くは,今から振り返るとたいしたものではありませんが,自分で手を動かして試してみる,という作業の積み重ねから得られた経験やスキルは,以降の研究生活にも大いに役立ったと感じています。

今日という日を境に新たなことにチャレンジすれば,これまでの自分にはなかった新たな自分を発見できるかもしれません。今日が残りの人生の最初の一日だと思って,失敗を恐れずに新たな気持ちで様々なことに挑戦していきましょう!私もいつもそうありたいと思っています。

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