原爆による広島城の倒壊の様子を数値シミュレーションで再現
建築防災学研究室の三浦弘之らのグループは,1945年8月6日の原子爆弾投下による広島城の倒壊の様子を数値シミュレーションによって初めて再現することに成功しました。
当時の広島城は毛利輝元が築城した築約350年の木造建築であり,国宝にも指定されていました。当時の図面から構造躯体を3次元モデル化し,爆風による衝撃波を与えることにより,倒壊の様子をコンピュータ上で詳細に再現しました。その結果,巨大な爆風圧により2~3秒の間に倒壊したこと,最初に低層階が崩壊し,その後上層階が崩落したこと,等が明らかとなりました。
本研究の成果は,主に同研究室の卒業生である佐々木浩大氏の卒業論文研究によるものです。安田女子大学で開催された日本建築学会大会(2026年9月8~11日)で発表され,NHK広島でも紹介されました。関連する内容は以下でもご覧いただけます。
広島城倒壊の謎 原爆の衝撃波データで再現に初成功【特集】
https://news.web.nhk/newsweb/na/nb-4000035791

参考文献
三浦弘之, 佐々木浩大, 中川貴文:原爆の爆風による広島城大天守の倒壊シミュレーションとその可視化, 日本建築学会大会学術講演梗概集(中国), 耐複合災害, 105-106, 2026.9.
佐々木浩大, 三浦弘之, 中川貴文:wallstatを用いた爆風圧による広島城大天守の原爆倒壊シミュレーション, 日本建築学会中国支部研究報告集, 第49巻, 301-304, 2026.3.
(建築防災学研究室)