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【コラム012】思いがけない道(アイリ・アブドゥシャラム)

私はシルクロードのほぼ中央で生まれました。進学をきっかけに中国東部の都市へ移り約8年間学生生活を送り、その流れのままヨーロッパへ渡ってフランスとスイスで約8年間研究と学びの時間を過ごし、今は日本で研究を続けています。

これらの道のりは、何年も前から計画していたわけではありません。むしろ、好奇心を持ち、いつ訪れるか分からない機会に備えていた結果、自然と形づくられてきたもののように思います。フランスへ留学する機会が訪れ、日本へ来る機会もありました。私はその流れに身を任せました。振り返ってみると、これも偶然だけではなかったのかもしれません。私は以前からフランスの美しい建築に惹かれ、やがて日本の現代的な都市景観にも魅力を感じるようになりました。そうした関心が、現れた機会と自然につながっていったのだと思います。

人生の道は、最初から完全に計画できるものではありません。研究もまた同じようなところがあります。研究は小さな疑問や好奇心から始まり、その先に何が待っているのかは分かりません。多くの発見は完璧な計画の結果というよりも、好奇心と粘り強さ、そして未知の方向へ踏み出す勇気から生まれているように思います。

人生も研究も、きっと似たところがあるのではないでしょうか。小さな関心や思いがけない機会が、想像もしなかった場所へと私たちを導くことがあります。好奇心を持ち続け、訪れた機会を受け入れる準備をしていれば、いつか自分にとって意味のある、そしてわくわくする道に出会えるのではないかと思います。

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